利用者の立場と施設側の立場
母の認知症について、いまとなっては、『あんなこともしてあげたかった』とか『こんなこともしてあげたかった』とおもいだしながら日記を書かせてもらっていますが、けしていいことばかりではないのですが・・・
読んでもらっている皆さんに嫌なおもいをしてもらわないように、いいことばかり書こうという気持ちでいました。
でも、母について嫁さんといろいろ話をしていくと・・・
嫁さんが『いいことばかりじゃなかったでしょ。』と言いだしたんです。
たしかに、母の介護をしていく中で、楽しいことばかりじゃなく大変なことも沢山ありましたね。
とくに、父とは・・・
母の介護に関しては、私は近所に住んでいるとはいえ、多くの時間、母の介護をしていたのは一緒に住んでいた父でした。
父の言っていることもわからないわけじゃないけれど、利用者家族の立場と、各施設の職員さんたちの立場を第三者的立場で見ていくと、『ちょっと理不尽じゃないか』っておもうこともいっぱいあり、意見の食い違いでけんかになったことも・・・
しかも、父の言っていることは無茶だろうとおもっている事でも、利用者側の方が立場が強くなってしまうので、各施設の職員さんにいっぱいご迷惑をおかけしたことだと思います。
嫁さんと話しをしていくうちに、私たちの経験を皆さんにお伝えすることで、これから各施設を利用されるときの参考になればと思い、父とのやりとりを新たなカテゴリーに加えることにしました。
ただ、読んでいる方にすると、『実際、介護したのはお父さんで、あんたはほとんどしてないでしょう』っていう方もいると思います。
確かにそうなんですが、上記もしましたが、利用者の家族の立場でものを考えると、どうしても利用者側に有利な話しになってしまいがちですよね。
しかし、自分が介護職員だったらどうなんだろうっていう考えると、『このくらい言いたいけれど、やっぱやめとこうかな』っていう気持ちにもなれるとおもうんです。
父と介護施設側のやり取りを見ていると、我慢することが多いのは、介護施設側だとかんじたことが何回となくあったんです。
それって、利用者の家族だから感じられたことでもあるとおもうんですね。
いろんな人の立場になっていろんなことを書いていこうと思っているので、皆さんもいろんな人の立場になって考えていただけると嬉しくおもっています。
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