実は効率がよくない訪問介護
新型コロナの影響で、デイサービス(通所)の場合、ある程度の人数が集まり密になるため、感染することを恐れ、通所サービスを敬遠する高齢者が増えているっていうニュースを最近きくことがあります。
じゃあ、その分、訪問介護の利用者数が増えているかって言うと・・・
雇用調整助成金の特例措置を使って、従業員に給料が払えるので自宅待機をしてもらっているところも多く、自宅介護が出来る人が増えたり、介護ヘルパーとの直接接触することに対する不安から、訪問介護を断る高齢者も多くなっているという話しも。
ここまでの話しでいうと、じゃあ、訪問ヘルパーさんの数は足りてるのっていう話しになりそうなんですが、そうはいかないんです。
2016年(H28年)の資料を見ると、入所系が93.1万人。通所(デイサービス)が32.3万人。訪問介護が51.3万人になっています。
数だけでみると、通所より訪問系のほうが介護に従事している人が多いことになっていますが・・・
通所介護(デイサービス)のように施設内施設の場合は、利用者数人に対して介護士さんがひとりっていう比率なりますが、訪問介護の場合は、利用者ひとりに介護職員がひとりって言うケースがほとんどなので、通所介護(デイサービス)比べて人数が多くなっていることが考えられるのです。
そのうえ、訪問介護の場合は、利用者から利用者の家までの移動時間がある必要になるし、道路状況によっては渋滞に巻き込まれて時間通りに行けなかったり・・・
前の利用者さんの時間が押してしまって次の利用者さんの家に時間通り行けなくなるなど、いういろんなことがおきる可能性があるので、ひとりの介護士さんの受け持ちに余裕を持たせたり、突発的なことに対して対応が出来るように多めに採用をしている事業所もあるとか。
いろいろ考えると、、 訪問介護って効率が良くないように思えるんですが、利用者がいるっていう使命感から頑張ってもらっているっていう考え方も出来るような気がします。
(注)
添付資料はクリックすると拡大できます
添付資料は、厚労省「介護サービス施設 事業所調査」より借用しました
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