2019年08月27日

お婆ちゃんから優しさをいただく

今日の日記も入院中の話しです。

手術後、1週間ほどすると、体のあちこちについていたものがはずれて身軽になっていくことを実感するようになると、不思議と「歩こう」という気持ちにかわっていくんです。

そうなると、うろうろしたくなるんですが、その時には、まだ、おしっこの管はついたままだったので、歩行するときには、スタンドを持って歩いていているし、腰をまっすぐにして歩くと傷口が連れて痛くなるので、おじいさんみたいに背中を曲げて歩いていたころのことです。

ある日のお昼のことです。

冷たいお茶と冷たいお水を入れに行ったときのことです。

私が入れいれようとしていたら、高齢のご婦人が私の後に並んできました。

その高齢のご婦人ですが、お歳のわりには背筋がシャキッとしていたんです。

当時をおもいだすと、私の方が傷口が痛くてシャキッとしていられなくて、立場が逆にみえるほどだったとおもいます。

冷茶と冷水を入れるので、ご婦人に「ふたつ入れるので、ちょっと時間がかかってすいません」と言うと・・・

「いえいえ、大丈夫ですよ」と言ってくださいました。

そんな会話の最中に、冷茶と冷水を入れ終わり、「すいません」と言って部屋に戻ろうとしたら・・・

「お大事にしてくださいね」といってくれたんです。

いっけん、なんでもない一言ですが、ご自分も入院してて大変なのに、同じ階に入院しているけれど、どこの部屋の人ともわからないし、はじめて会ったのか、何度かすれ違っているかもわからないのに、「お大事にしてくださいね」っていただいたのには、びっくりしまいました。

少なくても同じ階にいるので、会う機会はあるはずなので、何かの機会にお話ししようと思っていたんですがほとんどの人が同じパジャマを着ているので、わかるようでわかりずらいんですよ。

その後も誰なのかわからないまま、話しをする機会もなく退院してしまったんですが、私の方がご婦人より若いのに、若い私を気遣っていただけたことは有り難いことです。

他愛もないないひと言かもしれませんが、病気でいろいろ考えている人にとってはホッとするひと言なんですが、どうしてすぐに「お大事にしてくださいね」って返せなかったのかって考えると、ダメな奴だなーっておもいながらも、他人に優しくするっていうことは、何かをしてあげるということばかりじゃなくて、ちょっしたことでも出来るんだということを改めて感じた出会いでした。



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