2020年10月02日

認知症でも蛭子ワールド全開

昨夜、テレビのチャンネルをあちこちまわしていたら、『主治医が見つかる診療所』という番組で、以前、認知症と診断された蛭子能収さんが
診断後初めて登場したこーなーをみれることになりました(但し、途中からですが)

蛭子さんのコーナーを見ていた人のなかには『蛭子さん、いつも通りじゃん、どこが認知症なの』っておもいながら見て番組を観ていた人も多かったんじゃないでしょうか。

画面から見た感じではまったく普通に見えていても、細かいところでは認知症の症状が出ているんだなーっておもいながら観ていたんですが、その細かい生じ様って経験しないとわからないものだと改めて思ったんです。

蛭子さんの場合、妄想や幻視といった精神症状が起こる可能性があるレビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の合併症と診断を受けているので、幻視(幻覚症状)が現れることがあり、洗濯物を何かと見間違えたとか、ちょっとしたことなんだけど、『歳とったねー』ってすまてしまうと実は大変なことにもなるわけなんです。

母の場合は、アルツハイマー型認知症との診断でしたが、母も蛭子さんのように自分の足で歩けて、しっかり会話が出来るときにはなかったんですが、段々、話しができなくなって車椅子に乗るようになったら、目の前を手で払う行動をしたり、机にごみが無いのにごみを拾って私の渡そうとしたり・・・

そう考えると、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の合併症だったのかなっておもうんですが、そういう知識はなかったので、わかるはずもなし。

だけど、芦屋小雁さん(血管性認知症とアルツハイマー型認知症)をはじめ、一般の方など多くの人がテレビに出てもらっていることで認知症について考えることが出来る時代になってきました。

本当に有り難いことですよね。

皆さんの家族や親戚、知人ののなかに高齢の方がいるとおもいます。

けして『歳のせいだ』ということで片づけるのではなく、『ひょっしたら』と言う気持ちをもっていただければ、早期発見、早期治療に繋がるのではないとおもいます。



  


Posted by  熊吉 at 20:52Comments(0)認知症

2020年08月13日

誤嚥について考える

准看護師さんの東京高検による上告を断念したという話しをかきましたが、このニュースをはじめてきいたときに、母が老人ホーム(わかるように通称にさせてもらいます)に入るときに、いろんな説明を受けた時のことをおもいだしました。

今日の日記の内容は、准看護師さんのこととは違うかねしれませんが、食べた物が喉につまることに関して同じなので、少し書かせてもらおうかと思います。

入所に関していろいろ説明があった中で、命にかかわる可能性がある延命治療のことや誤嚥につても細かい説明がありました。

ふたつ一緒に話すと長くなるので、今日は誤嚥について少し。

私も母の入居説明会に同席して施設と父のやり取りを聞いていたんですが・・・

父は「食べさせてもまだ飲み込んでいるので、大丈夫ですから」わりと楽観的な返事をしていたんですが・・・

私は「解ってないな」っておもって聞いていたんですね。

誤嚥て介護を受けている人たちがなるものかというと、介護のお世話になっていない私たちだって誤嚥することだってあるわけでですよ

ただ、元気な人は自分で吐き出すことが出来るけれど、母のように自力で吐き出す力がない人の場合は自分で対処するのは無理があります。

そう考えると、硬いものを食べたからなるというものでもなく、軟らかいものやミキサーにかけたものでもなる可能性があるわけです。

もっというと、水でもなる可能性があるし、寝てて唾をのみ込んだ時に誤嚥をしてしまうなんていう可能性も・・・

母のような自分の意志を伝えられなかったり、自分で吐きだすなど危険回避が出来ない人ために、細心の注意をはらって対応している介護士さんたちは、いつも危険と隣り合わせで頑張ってくれているとおもうと本当にありがたいという気持ちばかりです。
  


Posted by  熊吉 at 21:53Comments(0)★介護業界の苦労認知症

2020年08月06日

話して損なし

蛭子さんの認知症の記事を読んでいろいろ書かせてもらっていますが、蛭子さんのマネージャーが証言したというなかに・・・

「周囲に認知症であることを理解してもらうことで、家族の負担が少しでも軽減できると思い、認知症であることをあえて公表しました」ということがかかれていました。

確かに軽度の症状だった母が予期せぬ行動をとったことも数知れず。

いまとなっては笑い話になっていることも、当時を振り返ると大変なことばかりでしたし、ご近所にも何回となくご迷惑をかけたことも・・・

母を観ていて思ったのは、まだ軽度だから大丈夫じゃなくて、軽度は軽度なりに大変なことがあるっておもうんです。

そう考えると、お互いに理解してもらい協力していただくことのほうが大切だとおもいます。

とくに蛭子さんの場合、テレビの仕事を続けていくことになると、認知症ってわからずに仕事を持ってこられるよりは、認知症ってわかっている方が仕事を持っていく側(制作側)も「ここまでは大丈夫かも」っていう線引きもしやすいしっておもうし、仕事を受けるにしても断るにしても、理由がはっきりして先方と話しがしやすくなるっておもうんですね。

蛭子さんの場合、認知症ってわかっちゃったので、これから先、天然ボケか認知症からくるボケのどっちなんだろうって思うこともありますが、認知症の人でもこれだけがんばっていけるんだっていう姿を見せていただければ嬉しいですね。

  
タグ :認知症


Posted by  熊吉 at 21:45Comments(0)認知症

2020年08月05日

蛭子さんと母の症状を比べてみる

7月9日に放送された『主治医が見つかる診療所』で、記憶力が著しく衰えたことから専門医を受診した蛭子さんは、アルツハイマー病とレビー小体病を併発している軽度の認知症であることを告げられたっていう話しは以前書いたんですが、その後、いろんな週刊誌などに蛭子さんについて触れているのでもう少しかこうかと思います。

今日は、蛭子さんがどういう症状だったかというマネージャーさんの証言も載っていたので母と比較してみたいと思います。

まず、蛭子さんの場合ですが・・・

洗濯カゴの衣類を見て、奥さんが倒れていると思って叫んだり、デパートの売場の中を電車が走っていると言いだしたり少し前から幻視があったとのこと。

また、日常生活でも、とくに朝や夕方から晩にかけては混乱がはげしくなり、1人で入浴すると、髪を3回も4回も洗ってしまうことがあるようで、奥さんの介護が不可欠なときもあるとのこと。

たいして、多重性脳梗塞とアルツハイマー病を併発し軽度の認知症の母の場合というと・・・

幻視があったって言うことはなかったように思います。

ただ、介護度がたかくなって医師との疎通ができなくなってからは、机にごみがあるって言う幻視(幻覚)があったみたいで、指でつまんだり、顔の前に何かがあるようで、顔の前を手で払うようなしぐさをしていたことはよくありました。

その他に、認知症になると朝や夕方(夜)などは感情の起伏がはげしくなるっていう話しは聞いたことがあるんですが

母の場合は、毎日見ていたわけではないので何とも言えないんですが、知っている限りでは、そんなに感情の起伏が変わるってことはなかったような気がします。

また、蛭子さんがお風呂で髪を3回も4回も洗ってしまうことがあるって言うのを聞くと・・・

認知症に関わらず、自分で意識していたかしていなかったかはわかりませんが、髪の毛は薄かったのを気にしてたのかなって思ってみると・・・

母の場合、家の中がいつもきれいでいないと気が済まない人だったので、暇があるとあちこち掃除をしていたので、認知症とは気がつかなかったのかもしれません。

母と蛭子さんをくらぺてみましたが、病的要因が違うので一概に症状が一緒or違うって言うことは言えないんですが、10人いれば10通りの症状があるので、いろんなケースを考えなきゃいけないとおもうことがあります。
  


Posted by  熊吉 at 22:32Comments(0)認知症

2020年07月26日

元気だけど、どこで線引きをするか

蛭子さんの認知症について書かせてもらいましたが、もう少しかかせていただきます。

今回の蛭子さんの場合・・・

それまでも物忘れがひどかったそうなんですが、病院での検査では簡単な計算ができなかったり・・・

「洗濯カゴの中の衣類を見て私が倒れていると思って叫んだりする」という検査に付き添った奥さんの話しなどから・・・

妄想や幻視といった精神症状が起こる可能性があるレビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の合併症と診断されたようですが・・・

蛭子さんは「(仕事を)できなくなったらしょうがないけど、できる間はずっと続けていきたい」とコメントしたとのこと。

言い方が悪いかもしれませんが、認知症の診断がでたとはいえ、生活するうえではほとんど自分でできるわけですからいまは大丈夫。

出来ることは、蛭子さん本人にどんどんやってもらう世にしていいと思いますが・・・

いつかは、自分でできなくなることが多くなっていくとおもうので、そうなったら、人の手を借りる生活に変えていけばいいとおもうんですが・・・

実は、その生活習慣をいつ変えていくかって言うのを、母を見ていてどれだけ難しいとおもったことか。

蛭子さんの場合は、かなり早期の段階で認知症だとわかったことはよかったとおもうのですが・・・

ただ、これから大変なのは、なにをどこまで自由にさせていいのか、どこまで制限していいのかっていうのを決めるタイミングが難しいとおもいますね。

だけど、あまり考えすぎちゃうと疲れてしまうので、あまり考えすぎず、気負わず、寄り添っていてあげてほしいと思うけれど、母の時のことを考えたら気負わずって言うのは大変かな・・・
  


Posted by  熊吉 at 21:28Comments(0)軽度の認知症認知症

2020年07月25日

蛭子能収さんが認知症・・・

蛭子能収さんが2020/7/9日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診療所2時間スペシャル」に出演し、認知症治療の専門病院を受診して検査や奥さんの話し等を聞いた結果・・・

レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の合併症と診断された。というニュースが出ていて、この件に関して日記を書きたかったのですが、どうかこうかと悩んだすえにひとまず保留。

テレ東で2019/12/25日放送済みの「太川蛭子のバス旅2019最終回」(1泊2日、郡山から銀山温泉まで)という番組を2020/07/25日にNBS長野放送でやっていたのをたまたま観ていたので、その時の蛭子さんの行動や言動をみての感想を少し書こうと思います。

ということで、蛭子さんが認知症であるという前提でバス旅を観ていると、『やっぱり認知症が絡んでいるのか』って思いながら観ていましたが・・・

認知症だってわからなければ『毎回、何をぼけたこと言ってるんだよ』とか『太川さんの話しをちゃんと聞けよ』っていう気持ちで観ていたと思います。


ただ、母はどうだったんだろって思いだすと、まさに今日のバス旅の番組の蛭子さんにそっくり。

蛭子さんの場合、たまたま番組の企画で認知症ってわかってよかったとおもいますが・・・

認知症の母を観ていた経験者からすると、蛭子さんが認知症だからおかしなことを言っているとおもうこともなく、ギャグでやってるのかくらいの気持ちで観ていたので、今日も観ながら、認知症せい?それとも老人ボケ?のどっちなのって何回おもったことか。

お医者さんなんかに言わせると、もっと早く治療すれば進行が遅くなったのにって言われることがあるという話しを聞くことがあるんですが、初期って見つけるの本当に大変だと私は思います。

(注)
『主治医が見つかる診療所』と『「太川蛭子のバス旅2019』の収録日に誤差が生じていることと、母と蛭子さんの認知症の原因が違うことや、認知症の進行度も人によって異なるので一概に比較することはできませんが、認知症の家族をみてきた者のひとつの考えとして聞いていただければ幸いです。


  


Posted by  熊吉 at 21:51Comments(0)軽度の認知症認知症

2020年07月04日

可哀想とおもいながらも・・・

昨日の日記に『1年間に認知症が原因で17000人以上の行方不明者が出ている』という話しを書きましたが、理由に関しては触れられていません。

ただ、私の母の何度かあった失踪(脱走)をおもいだすと、多くの場合、目を離した間に居なくなったしまったことが原因ではないかとおもうのですが、ずっと視線に入る環境で生活するってわけにはいかないわけで・・

しかも、認知症の人でも、習慣的にドアをあけて出て行ってしまうっていうって話から、ドアにひとつ鍵をつけるなど対策をしたほうがいいということも書いたことがあります。

父にその話をしたところ、『そんなことしなくても出ていくことはない』など、まったく相手にされなかった結果、母の脱走劇にもつながったのですが、それでもドアに鍵を追加するということもせず・・・

父にすれば、そんなに行動制限をつけるのは可哀想だとおもう気持ちもわからないではないですが、じゃあ、どうするかっていうことになるわけで・・・

最近は、自治体などでGPSの貸し出しをするなど、行方不明(脱走)対策をしているというニュースが、昨日書いた日記の借用記事に書いてありました。

確かにGPSについては、認知症の人が失踪した時に探しやすいようにするには画期的なものだという意見がある反面・・・

認知症でも、自分の意志をもって行動したりプライバシーがあるので、そこまで侵害していいのかという意見もあります。

また、認知症の家族の方とGPSについて話しをしたこともあるんですが・・・

周りの人に『そこまでするの』って思われたりするのが嫌で、『そこまではねー』って二の足を踏む人がいるのも事実なんですね。

ただ、極論になってしまうんですが・・・

ドアに鍵をつけてあけられないようにしたり、GPSをつけて行動を監視したりするのは、要介助者(要介護者)の行動を制限するようで可哀想だからよくないとおもうか・・・

認知症で自己判断が出来ないから、要介助者(要介護者)を守るために、時には心を鬼にして行動制限や行動監視をするかっていう話しになっちゃうんですが・・・

母の時のことをおもいだすと、要介助者(要介護者)には可哀想だと思いながらも、時には、多少、心を鬼にする気持ちを持って、行動制限なり行動監視をする必要があるとおもうことがあります。


毎日新聞Web版2020年7月2日 10時07分より借用
  


Posted by  熊吉 at 22:11Comments(0)★介護業界の苦労認知症

2020年07月03日

警察に届けられた分は17479人だけど 実際は・・・

認知症が原因で行方不明になったとして2019年に全国の警察に届け出があったのは17479人(前年比552人増)だったことが2日、警察庁の集計で判明。

しかも、統計を取り始めた12年以降、7年連続で最多を更新。

19年中に所在を確認できなかったのは前年比48人増の245人で、これまで最多だった13年の234人を上回っている
というニュースがネット新聞に載っていました。

以前、認知症の母が脱走したことを何度か日記にしたことがありますが、近所の人に保護してもらったりするなど大事にはならなかったけれど、1年間に200人以上の方が見つからないでいるということは大変なことだと思うんです。

こういう記事を見ると、母が脱走した時のことを思いだし『どこかで凍え死んでいるんじゃないか』とか『河原の土手から落ちて死んじゃっているけれど草むらに隠れてしまってわかないかも』など、悪いことばかり考えていたことをおもうと・・・

けして他人ごとではないですね。

ただ、この17479人というのは、警察署に届けが出た分の数字なので、警察に届ける前に探していたら見つかったっていうのまでいれると、どれくらいの数字になるかって考えたらぞっとします。


毎日新聞Web版2020年7月2日 10時07分より借用

母の脱走劇(行方不明騒動)に関しては、カテゴリの『軽度の認知症』か『デイサービス』の項目に書いてありますので、よろしければご覧ください。


  
タグ :認知症介護


Posted by  熊吉 at 22:08Comments(0)認知症