2020年02月08日

案外儲からない介護事業

昨日の日記に利用者と介護職員の比率ということで少し書きましたが、その続きです。

いち例として、昨日書いたように、利用者の定員が30人のところ介護職員が6人でいいわけなんでが・・・

それでは目が行き届かないので、数人増やして8人にふやすという話しを書きました。

ところが、定員30人の施設である日の利用者が28人だったらどうでしょう・・・

また、同じ月のある日の利用者が27人だったらどうでしょう・・・

1日に利用する定員数に行かない分は減収になるわけです。

こういうことを言うと、『じゃあ、規定よりも多く介護士がいるんだから、多く利用者を受け入れればいいじゃないか』という人もいるでしょう。

確かに定員数の30人を6人で見るには大変なので8人にしたわけですから、利用者と介護職員の比率からすれば受け入れには余裕があるので、32人とか35人にするなど、受け入れ人数を多くするっていうのは可能なんですが・・・

1日の受け入れの人数を増やしたらどうなるかというと・・・

先日も書きましたが、利用者が増えれば目が行き届かなくなる可能性があるので、定員よりも多く受け入れをしたくないというのが本音ではないかとおもうんです。

そうやっていろいろ考えると、1日にひとりドタキャンされたとして、1ヶ月で30人分の介護報酬は入らないって考えると・・・

下世話な話しなんですが、会社で例えると、月の売り上げが100%に達しない可能性がでてくるわけで・・・

介護施設って案外儲からない仕事なのかもって思ったことが何回もあります。

それでも介護を必要としている人たちのために、頑張ってくれる人たちがいることに感謝しながら、父と介護職員さんたちのやり取りを見ていて利用者側の都合ばかりで物事をいうのはよくないと感じながら何度も母の面会にいったことを思いかえすことがあります。


(注)
今日の私の日記ですが、あくまで利用者家族の都合によってするドタキャンについて思ったことなので、急な体調不良など不慮の事態が起きた場合などとは別と考えていただければ幸いです。



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