2020年07月08日

2020年 前期の介護倒産

今月7日、信用調査会社の東京商工リサーチのまとめで2020年1~6月期で全国の介護サービス事業者の倒産件数(負債額1千万円以上)が58件。

そのうち、従業員が10人未満の事業者が50件とのこと。

また、上半期では19年の55件を上回り、介護保険法が施行された2000年以降で過去最多を更新した
というニュースが出ていました。

倒産した理由はいろいろあると思いますが・・・

今回、倒産がおおくなった理由として、介護サービスに行って新型コロナがうつったら大変ということで介護施設を利用しなくなった人がかなりいたことによる売り上げ減少により倒産件数が多くなってしまったことが考えられます。

また、従業員が10人未満の事業者の倒産がかなりの数を閉めていますが、少人数の事業者の場合、資金的に余裕がないことが原因だとも思いますよね。

ただ、この数は、新型コロナの影響で行政機関が倒産手続きがあまりできなかったということが考えられるので、7月~12月にかけては、1月~6月に比べてもっと多くの倒産が出るものと考えられますが・・・

介護施設の倒産が増えると、介護サービスを受けたくても受けれらない人が多く出るということに繋がり、介護難民が増えていくことになります。

そうなると、自宅介護をしなければならなくなる可能性が増えれば、介護離職者が増えることに繋がるという悪循環が・・・

どこに金を使うかっていう優先順位をつけるのは難しいけれど、ひょっとしたら赤字になって潰れる(倒産 廃業)可能性をひめながらも、『患者さんのために』とか『お年寄りを見てあげれば家族は仕事に行けるし』という使命感で頑張っている人たちがいることを考えながら税金を使ってほしいとおもうことがあります。




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